ガイドブック制作の仕事もいよいよ大詰めで、まもなく印刷会社への入稿に移る。よう頑張った。もう一つの仕事も来週の締切の前にある程度進めておかなくては。ここが踏ん張りどころ。
夕方、西荻窪の酔いどれミュージシャンたちが集うライブハウスへ。「西荻窪ロックジャンボリー」という今年で13回目を迎えるライブイベントだ。
あの店の店主にこの店の常連、といった具合で次々に西荻の顔馴染みたちが歌い演奏する。ラストは出演者たちみんなが舞台にあがって、かつての主催者が好きだった清志郎の歌を合唱して終わる。そんなお決まりの流れに、いつも胸がじーんとする。
終演後、飲兵衛に声をかけてもらって飲みに加わった。ライブの感想や来場者のあれこれ、あの店主がどうでこうであるなど、色々と話しながら飲む。夜風が心地よい。もう季節はすっかり夏で、外で飲むのに十分な季節だ。セブンイレブンのサラダチキンをかじりながら心地よさに身を預けた。
毎年同じことを繰り返しているようでいて、主催者や出演者たちは何かしら新しいことや組み方を考えたりもしている。「維持する」「繰り返す」とはいかに大変な試みであるかを知るたびに、飽きっぽい私ではきっと無理だろうと思う。だから他人頼みになってしまうのだけど、でも私はこのイベントが続くかぎり来場するから、来年も再来年もそのさらに先も、ずっとこのイベントを繰り返してほしいと思った。
万物はすべからく流転するし、人は必ず死んでしまうから、顔馴染みの店主たちも常連たちも、この街から少しずついなくなる。だけど主催者が変わってもイベントが続くこと、あるいは店主が変わっても店が残ること、そういう名前の同じイベントや場所がそこに存在するという事実がどんなに尊いことか。
そしてその思い出を握りしめ続け、その店やイベントに通い続ける「常連」の力が、亡き人の遺志を継ぐ人の支えになっていてほしい。語らいながらそんなことを考えた夜だった。


