0707.Tue
日中は眠気と闘いながら恙無く仕事をして、昼は仕事場近くのカフェで最近始まったランチを食べに行った。ジェノベーゼを頼んだら見たことない形のパスタが出てくる。まだまだ知らないことがあるもんだ。
少し食欲が戻ってきた気はするものの、夕飯は食べ損ねてしまった。帰宅してすぐにパソコンゲームを始めたら、あっという間に真夜中になっていたのだ。6〜7時間くらいぶっとおしでゲームをやっていたことになる。あかん。
私は仕事や執筆でも、遊びでも飲酒でも、のめりこんでしまうと時間の感覚がなくなってとことんやってしまう。何時間もぶっとおしで原稿を書いてしまうし(だから腰痛になるのだが)、飲酒も気づくと24時間飲み続けていたりする。「集中力がある」と言えば聞こえはいいけど、そうじゃなくて脳みそが他のコマンドを受け付けなくなる状態というか、それしか見えなくなる状態で、自分で切り替えをコントロールできない。体が痛みはじめたり喉が渇いてもその痛みや飢えや渇きをなかなか認識できないのが困りものだ。脳みそがアドレナリン中毒になりやすいのかもしれない。
めちゃくちゃにやって、やりきると、満足して自然と離れられる。そのときを待つしかない、とゲームをログアウトしながら思った。

0708.Wed
仕事の用事を一つすっとばしていて、社員さんから電話がかかってきて慌てた。「慌てた」と書いたけれど、そもそも本当に忘却の彼方にあって、電話がかかってきても「何の用事だ…?」、電話に出て話を聞いていても「何を言っているんだ…?」と、すっかり思い出して慌てるまでにはかなり時間を要した。ぼけぼけしている。誰のせい、それはあれだ、夏のせい。なんて言い訳しても仕方がない。出社して平謝りである。そうして来週にまた同じ予定を組んでもらえることになった。皆様のやさしさで生きている岡本です。
その電話をくれた社員さんの隣に座って仕事をするので気まずいかと思いきや、気づいたら季節の和菓子の話で盛り上がっていた。今年は水無月をまだ食べられてないんだー、と話すとオススメの和菓子やさんを教えてくれ、私も小淵沢で買ったあんこ玉の話をし、もうすぐ若あゆの季節ですねえ、と盛り上がる。和菓子の話ってなんでこんなに平和なんだろう。そこに季節が流れているからかな。

0709.Thu
歯の詰め物が取れたので歯医者さんでクリーニングのついでに直してもらったのだけど、なんだか高さがおかしい。少し特殊な詰め物なので安定するまで時間が掛かるのかもしれない。様子を見よう。ちなみに、とにかく優しい歯医者さんで、痛いのが大嫌いな私でも安心して通えている。腕がいいのかどうかはよくわからないけれど、優しく寄り添ってくれるのが何よりも大切。
バイト後、梅屋で冷やしあんずを食べてから、中野ブロードウェイをうろうろする。地下で激安総菜を買ったり、立ち食いうどんを食べたり、まんだらけでゲームを吟味したりサブカル本の棚をぎょろぎょろと眺めまわしたり。とっても楽しい。
なんだか今の私は長い長い夏休みにいるような気分だ。その長すぎるモラトリアムに焦りを感じなくもないけれど、どうせ夏休みにいるのならやりたいことをすべてやって満足してから新学期を迎えたい。
今やっておかないと憂いとして残りそうなもの、このまま死んだら後悔しそうなこと、を考えはじめる。とはいえ私は好きなものが多すぎるし好奇心が強すぎるから、きっと今思いつくあらゆることをやり尽くしても死ぬときにはまだ後悔するだろう。いつ死んでも後悔するくらいの、まぶしい人生がいい。死ぬときにちゃんと後悔できるくらい、やり尽くせないほどの好きなもの/ことに囲まれて生きていたい。
0710.Fri
2ヶ月後にインドに行くことにした。ラダックに行くのだ。天空の都市レーに行く。「今年は行かない」と関係各所や知り合いに伝えていたのに、突然の方針転換。今ラダックに行かないと、死んだ後に幽霊になって意味なく路上を彷徨ってしまいそうだったから。
お付き合いしている恋人のほうが何かと目立つぶん彼のほうが変わっているように見られがちなようだけど、たぶん私のほうが人生を衝動的かつ破天荒に生きている。いつも突然何かを決めて相手を振り回すのは、私のほうだ。今年はお金を貯めようと約束していたのに、ごめんよ。
陰ながら力をつける、根回し、じわじわと…、という生き方は私には向いていなくて、なにかと人の計画も破綻させてしまう。もちろんその結果は私が引き受けるものだから、人から嫌われたりすることもまあ仕方ないと甘んじて受け止める。悲しいけど、やりたいことを我慢して私が私のことを嫌いになるよりよっぽど良い。
閉店までなにかとお世話になっていたお店のマダムに「あなたはそのままで良いのよ」とよく励ましてもらっていたことを思い出す。衝動で突っ走る、心の声を無視できない私のことをよくわかってくれていた。そういう人たちが支えてくれて、今の私の生き様があるんだなと思う。それは本当にありがたくて、ラッキーなことだ。


