少しずつウォーキングを再開している。リカバリーウォークというのか、全く歩かないのも体に悪いのだそう。
IKEAで150円のソフトクリーム&ベビーカステラを食べ、仕事して、勤務後にだらだらと2駅先まで歩く。各駅停車しか停まらないその駅は駅周辺を抜けるとすぐ住宅街で、そんななかに煌々と明るいショーウィンドウがあり、なんだろうと近づくとギャラリーであった。誰かの作品が展示されている。
普段行かない街や道を歩くと、そこにある人の営みに胸がギュッと締め付けられるような気持ちになる。特に夜はいい。夜の街の、マンションやアパートから漏れる光。そこに生きている人の気配。人影がちらちらと揺れる居酒屋、かすかに聞こえる声。私がいないその空間で、私の知ることのない会話が繰り広げられる。その事実に対して、私は何かを「喰らって」しまう。人間が、その人たちの生活が、愛しくて仕方ない。私が決して出会うことのない何千万、何億人もの人々。会うことはない、でも生きている。
夜の街を歩くといつもこんな気分になる。夜歩くことが好きだ。”ありえたかもしれないけど今ここには存在していない世界”に思いを馳せることが好きだから。


