ここ最近、バイト先の社長は忙しいようだ。御岳のカフェが好調なら嬉しい悲鳴なのだけど、どちらかと言うと中東情勢で資材が手に入らない心労や、事務所の整理など事務的なタスクでバタバタしているようだ。今日会えた時に話そうと思っていたことがあったのだけど、勤務中には会えなかった。残念。後日飲みましょう、と連絡する。
バイトの後、別の仕事まで少し時間の余裕があったので、「梅屋」という甘味処で五目飯を食べた。西瓜がついてきて嬉しい。穏やかでいい空間だった。
最近、大正・昭和から続いているような老舗店やレトロな店に急激に惹かれている。昭和ブームや純喫茶ブームには興味がなかった、というか普段の生活圏(西荻窪~吉祥寺)に当たり前のように昔ながらの飲食店が存在しているし、そういう喫茶店や飲み屋に日常的に通っていたから忘れていたのだけど、昭和から現在まで少なくとも38年以上続いているようなお店というのは貴重でありがたい存在なのだった。
「いつか行こう」「また来よう」と思ってgoogle mapに登録したまま、今に至るまで放置しているお店が多い。そのリストを整理していたら、閉店したお店がいくつも出てきた。喫茶店だけ挙げても吉祥寺の「プチ」や大久保の「ツネ」、荻窪「邪宗門」などなど…。こういう昭和から続いている飲食店は、たとえ有名で人が来ていても区画整理や建物の老朽化で閉店してしまうことが多い。名物マスターやおばあちゃんが一人でやっているようなお店だと、引退とともに店がなくなる、なんてことも。それを今までは「行きたかったなあ、まあいいか」と流してきたけれど、そろそろ本当に、行きたいところにはさっさと行っておくべきだなと思った。
私の生活におけるモットーのひとつは、「なるべくスーパーやチェーンの飲食店よりも個人店を使う」だ。生活費が厳しいときや面倒くさいときは近場のスーパーで済ませるけど、なるべく八百屋や肉屋を利用することにしている。(とはいえ近くのスーパーは魚の品質がすごくいいので積極的に利用する。西荻には鮮魚店がないのだ)
もともと西荻窪は個人店が多いエリアで、スーパーは長いこと駅前の西友くらいしかなかったのだけど、ここ最近立て続けにスーパーがいくつもできた。生活しやすくなった反面、個人店という「個性」が失われてしまったら悲しい。例えば南口の精肉店「宝屋」は今月末で閉店してしまう。お惣菜が美味しい名店だったのに。
会社員として夜遅くまで働いていたら、個人店を利用したくてもできないことはあると思う。その点で私は労働環境に恵まれているのだから、もっとできることがあるだろうな。もっともっと街に貢献したい。個性のある街、西荻の良さを残していきたい。使うべきところにお金を使って経済を回したいし、まだ行ったことのないお店には積極的に行ってみたい。
仕事後、西荻窪で美味しい焼売をつまみながら店主とそんな話をした。南口のこの空気がいつまでも残ってほしいねえ、なんて。


