髪の毛にぐりんぐりんのパーマをかけてもらった。仕上がりを見てキュンとしたのは久しぶりかもしれない。これこれ、こういう髪型にしたかったのだよー!と心の中で拍手喝采。にこにことお会計して店の外に出た途端、セットしてもらったばかりの髪型は強風によって脆くも崩れ去った。
パーマは去年の秋にもかけてもらったのだけど、そのときはあんまりしっくりきていなかった。足掛け6年ほど通った美容院の担当美容師さんは、きっと私に似合う髪型にしてくれたのだと思う。私のイメージに合うような柔らかめのパーマとショート。それに納得いかなかったのは、私が「自分のイメージ」を壊したかったからで、要するに施術前のヒアリングの段階から担当美容師さんの思惑と私の思惑が完全にズレていたのだった。
何事も付き合いが長くなると、固定観念や思い込みや「当たり前」が増えるなあと思う。大切なパートナーや友人であれば、すれ違ったら話し合うなり対策を考えれば良いのだけど、たまにしか会わない美容師さんとそれをやるのは私にはしんどい作業だった。
というわけで6年通った店を離れて新しい美容院に行くことにした。それが今回パーマをお願いしたお店だ。
私はこういうとき結構あっけなくシャッターをおろすよなあ。おりたシャッターはもう開かない、というか、開け方がよくわからない。
夜、友人と夜桜を見ながら酒を飲む。芋焼酎のお湯割りをちびちびと。
夜にピクニックをすると、イラン旅行で見たエスファハーンの光景を思い出す。エスファハーンの広場では夜にピクニックする人たちがたくさんいて、モスクや墓廟も明るくて、なんだか陽気な空気が漂っていた。
いろいろと思い出し、何もできないこの現状にうんざりしてまた酒を飲む。桜はぽわんと咲いていて、つい、まだ散らないのではと淡い期待を抱いてしまう。


